「本当に、それは正しいのか?」
ビジネスの世界では、常識や前例に従って動く場面が多い。しかし、成功するリーダーや変革者たちは、「疑う力」を持っている。それを哲学的に極めたのが、フランスの哲学者 ルネ・デカルト(René Descartes) だ。
「我思う、ゆえに我あり」
デカルトは、あらゆる知識を疑い抜いた末に「我思う、ゆえに我あり(Cogito ergo sum)」という一文にたどり着く。
これは、「すべてを疑っても、疑っている自分の存在だけは疑えない」という論理だ。
この考えは、思考そのものを出発点に置くことで、揺るぎない自己確信を築いたものだった。
なぜ現代ビジネスに通じるのか?
・「本当にこの戦略でいいのか?」
・「データは正確か?」
・「この会議、意味があるのか?」
日常のあらゆる判断において、「疑う力」は自分の判断軸を磨き、深い納得感を持って行動する力につながる。
つまり、思考停止を避ける最強の武器が「疑う力」なのだ。
今日からできる“デカルト的思考”
- 前提を疑う:「なぜそうなっているのか?」を自分に問い直す。
- 本質を考える:「その目的は何か?」に立ち返る。
- 自分の判断を信じる:他人の意見に流される前に、自分の思考を信じる。